空気清浄機は、部屋の隅ではなく、空気が動く場所に置きます。
同じ機種でも、置き場所だけで実際の集じん量は大きく変わります。
理由は単純で、この家電は「吸って、返す」機械だからです。吸えない位置に置けば働きません。
作業は5分で終わります。必要なのは巻尺だけです。
要点
- 背面吸気なら壁から: 30cm以上あける
- 吹き出し方向: 前方に50cm以上の空間
- 基本の高さ: 床置き(花粉やハウスダストは床付近に落ちるため)
- 適用畳数: 実際の部屋の広さの2倍を目安に選ぶ
置き場所は「空気が通るかどうか」だけで決まります
空気清浄機の性能は、1時間に何立方メートルの空気をきれいにできるかで決まります。
その空気が本体まで届かなければ、カタログの数字は絵に描いた餅です。
以下の順に、いま置いてある場所を点検してください。
まず吸気口が背面か側面かを確認します
本体の吸気口の位置は、機種によって背面、側面、下部と分かれます。
背面吸気の機種を壁にぴったり付けると、吸い込む空気そのものがなくなります。
多くの取扱説明書は、背面吸気で30cm以上、側面吸気で10cm以上を指定しています。
まず手元の説明書を開き、指定値を確認してください。指定がない場合は、背面30cm・側面10cmを最低ラインとして扱えば大きく外れません。
吹き出し口の前も同様です。50cm以内にカーテンやソファの背があると、出た空気がそこで止まります。
部屋の中央寄り、人が通る場所の近くに置きます
ほこりや花粉は、人が歩いたときの気流で舞い上がります。
つまり、汚れが最も濃くなるのは人の動線の周辺です。
部屋の隅は、この気流から最も遠い場所にあたります。理想は、部屋の中央に近く、かつ生活の邪魔にならない位置です。
現実には壁沿いになりますが、その場合も長い壁の中央付近を選びます。
部屋の隅に置いた空気清浄機は、いちばん汚れていない空気を掃除し続けています。
高さは、花粉やハウスダスト対策なら床置きが基本です。
これらは粒子が重く、時間とともに床付近へ落ちるためです。一方でたばこの煙や調理臭は上へ昇るので、机の上など少し高い位置が効きます。
エアコンと併用する場合は、エアコンの対角線上に置くと部屋全体で空気が回ります。
避けるべき場所は、はっきり決まっています
窓ぎわの直射日光が当たる場所は、本体の樹脂と内部部品を傷めます。
キッチンのコンロの近くも避けてください。油煙はフィルターの目詰まりを早めます。
加湿器のすぐ横も向きません。湿った空気を吸い込めば、集じんフィルターが早く劣化します。
テレビやラジオの真横は、動作音や振動が気になりやすい場所です。
寝室では、就寝中に風が直接顔へ当たらない向きに調整してください。
なお適用畳数は、最大運転時の数値です。静音運転が中心なら、実際の部屋の2倍を目安に選ぶと余裕が出ます。
置き場所を直したうえで力不足を感じるなら、機種選定の見直しに移る段階です。実機の性能はLevoit Vital 200S-P レビューで扱っています。
お住まいの地域のPM2.5を確認する環境省 大気汚染物質広域監視システム そらまめ君 →
屋外の数値が高い日は、窓を開ける時間そのものを短くするほうが効果的です。
運転を強めるより、汚れの入り口を絞るほうが先だと考えてください。