要点
- 目安にする湿度: 40〜60%(法令上の基準は40〜70%)
- カビが育ち始める湿度: おおむね60%超
- 湿度計の置き場所: 床から1〜1.5メートル、加湿器から1メートル以上離す
- 結露を拭く時間: 朝、暖房を入れる前
窓が濡れているなら、その部屋は加湿しすぎです。
結露は、空気が抱えきれなくなった水分が冷たい面に戻ってきたものです。
戻る先は窓だけではありません。
家具の裏、押し入れの奥、外壁に面した壁の下のほうにも同じことが起きます。
そこは拭けないので、水分が残ったままカビになります。
湿度を**60%**で止めるだけで、この連鎖はほとんど止まります。
加湿の上限は60%で、それを超えると水は壁の中に移ります
湿度計を置かないかぎり、加湿しすぎは分かりません
加湿器の表示は、たいてい吹き出し口の近くの値です。
部屋全体の湿度より高く出るので、それを信じると足りないと感じます。
温湿度計を別に用意し、床から1〜1.5メートルの高さに置いてください。
加湿器からは1メートル以上離します。
外壁に面した壁ぎわではなく、部屋の中ほどが基準になります。
数字を見ながら使えば、加湿量は自然と落ち着きます。
安価なアナログ式でも構いませんが、5%ほどの誤差は見込んでおいてください。
だから目標は60%ちょうどではなく、55%あたりに置くと安全です。
緑の帯が目安の範囲です。上限を越えた分は空気ではなく壁と窓に移ります。
結露が出たら、拭くより先に加湿を弱めます
朝の窓に水滴があれば、前の晩の設定が強すぎたということです。
まず加湿器の設定を1段下げ、湿度計が55%前後で落ち着く量に合わせます。
そのうえで、暖房を入れる前に窓と窓枠を乾いた布で拭きます。
暖房で温めてから拭くと、水滴が蒸発して部屋に戻るだけです。
サッシの下のレールにたまった水も、同時に取ってください。
ここに残った水が、ゴムパッキンの黒いカビになります。
一度パッキンに根を張ったカビは、洗剤で拭いても跡が残ります。
拭いた水の量は、その晩に多すぎた加湿量そのものです。
湿度が上がらない部屋は、加湿ではなく断熱の問題です
いくら加湿しても40%に届かない場合、原因は加湿器の力不足とは限りません。
すきま風の多い部屋では、加えた水分がそのまま外へ抜けていきます。
その状態で強運転を続けると、窓ぎわだけが結露するという結果になります。
窓に断熱シートを貼るか、厚手のカーテンを床まで届く長さにしてください。
部屋の逃げ道をふさぐほうが、加湿量を増やすより効きます。
暖房の設定温度を1度下げるだけでも、必要な加湿量は減ります。
寝室では、夜通しの連続運転をやめてください
就寝中は暖房を切る家庭が多く、部屋の温度は明け方に最も下がります。
温度が下がると、同じ水分量でも相対湿度は跳ね上がります。
夜の50%が、朝には70%を超えていることは珍しくありません。
湿度で自動的に止まる機種なら、その機能を必ず使ってください。
タイマーしかない機種なら、就寝から2〜3時間で切れる設定にします。
加湿量を自動で調整する機種の実際の動きはLevoit LV600S レビュー:判断を決める5つの数字にまとめています。
建築物環境衛生管理基準を確認する公式サイト(厚生労働省) →
温度や湿度の基準がどう決められているかを知ると、家庭での目安も立てやすくなります。