適用畳数は、その機種が最大運転で30分かけてきれいにできる広さです。
日本電機工業会の基準で、たばこの煙を対象に測った数字です。
いちばん強い風量で、いちばん条件のよい状態の値だということです。
けれども実際の使い方は、静音や自動の弱運転が中心のはずです。
そこにカタログの数字をそのまま当てはめると、能力が足りません。
だから部屋の広さの2倍を目安に選びます。
適用畳数は「最大運転で30分」という条件つきの数字です
8畳の部屋に8畳用を置くと、静かに使えません
8畳用を8畳の寝室に置いた場合、表記どおりの性能を出すには強運転が必要です。
強運転の音は、機種にもよりますがおよそ50デシベル前後になります。
寝室では、扇風機の強と同じくらいの音が一晩続くことになります。
結局は静音に落とし、能力を半分以下にして使うことになります。
16畳用を8畳に置けば、静音のままでも十分な風量が残ります。
同じ理由で、リビングでは実面積の2倍から3倍を見ておくと安心です。
売り場で「6畳の寝室に置きたい」と伝えると、6畳用をすすめられることがあります。
その機種で足りるのは事実ですが、静かに使える前提での話ではありません。
左が実際の部屋の広さ、右が選びたい適用畳数の目安です。
静音運転にすると、実力は表記の半分以下に落ちます
多くの機種で、静音時の風量は最大時の3分の1から4分の1です。
風量が減れば、1時間に部屋の空気を通せる回数もそのまま減ります。
花粉やハウスダストの対策では、1時間に2回以上の入れ替えが目安とされています。
6畳の部屋で2回なら、1時間におよそ50立方メートルの空気を通す計算です。
適用畳数に余裕があれば、この量を静音のままで確保できます。
余裕がなければ、静かさかきれいさか、どちらかをあきらめることになります。
夜だけ動かす寝室こそ、余裕を大きく取る意味があります。
適用畳数の余裕は、性能の余裕ではなく「静かに使える余裕」です。
天井の高い部屋と続き間は、畳数を足してください
適用畳数は床面積の数字で、天井の高さは計算に入っていません。
天井が2.4メートルより高い部屋では、その分だけ空気の量が増えます。
吹き抜けやロフトのある部屋なら、実面積の1.5倍で考え直してください。
リビングと和室がふすまで続いているなら、両方を足した広さで選びます。
扉を開けたまま使う部屋は、どれだけ広く見えても一つの部屋です。
キッチンと一続きのリビングも同じで、調理のにおいと油煙まで同じ機械が引き受けます。
ポイント: 加湿機能つきの機種は、加湿運転中の適用畳数が別に小さく書かれています。カタログの大きな数字は、たいてい加湿を止めたときの値です。
迷ったら、クラスを1段だけ上げてください
適用畳数を上げても、電気代はほとんど変わりません。
弱い風量で回す時間が増えるぶん、むしろ下がることもあります。
一方で、フィルターの交換費用は本体が大きいほど高くなります。
年間の維持費まで含めると、1段上まで、が現実的な落としどころです。
2段も3段も上げると、置き場所と本体価格のほうが先に負担になります。
実機の運転音や消費電力はLevoit Vital 200S-P レビュー:判断を決める5つの数字にまとめています。
住んでいる地域の花粉の量が分かると、どれだけ余裕を取るべきかも見当がつきます。