日経平均株価は「日本経済の体温計」です
2026年5月25日、日経平均株価が終値で初めて65,000円を超えました。
テレビや新聞でこの数字を見ても、「自分には関係ない」と感じる方も多いでしょう。
しかし年金や保険の運用資産の多くは国内株式に投資されています。
日経平均が動くと、将来の年金受給額にも間接的に影響が出るのです。
日経平均株価の定義と計算方法
日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場に上場する225銘柄の株価を平均した指数です。
算出しているのは日本経済新聞社で、1950年から毎営業日発表しています。
ソニー・トヨタ・ファーストリテイリングなど、日本を代表する大企業が対象です。
「225社の平均株価」と言えばシンプルですが、実際には株価加重平均という方式を採用しています。
株価の高い銘柄ほど指数に与える影響が大きいという特性があります。
日経平均が上がるとき、日本企業全体の収益期待が高まっているというシグナルだと読んでください。
なぜ今65,000円なのか
2024年2月に34年ぶりの最高値を更新してから、日経平均は段階的に上昇を続けてきました。
背景にあるのは円安による輸出企業の収益増、外国人投資家による日本株買い越し、そして企業の自社株買いの拡大です。
65,000円という数字は、バブル期の最高値38,915円の約1.7倍です。
PER(株価収益率)は現在16〜18倍程度で、バブル期の60倍超と比較すれば割高ではありません。
ただし円安が修正されれば輸出企業の利益が目減りし、指数を押し下げる可能性があります。
指数は過去を集計したものであり、将来を保証するものではありません。
よく一緒に報道されるTOPIX(東証株価指数)は、プライム市場の約2,000社以上を対象にした指数です。
日経225は値動きが大きく、TOPIXは市場全体の動きをより正確に反映します。
長期的なトレンドを見たいならTOPIX、日々のニュースは日経225という使い分けで十分です。
日経平均株価の長期推移イメージ(概念図)
高値圏でも積み立てを続けるべき理由
株式市場は短期的に過熱と冷却を繰り返します。
2024年8月には、わずか数日で6,000円以上の急落が起きました。
それでも長期的な積み立てを続けた投資家は、その後の上昇で取り返しています。
「高値だから止める」「安値だから一気に買う」という判断は、多くの場合裏目に出ます。
毎月定額を積み立てるドル・コスト平均法は、高値も安値も自動的に平均化する仕組みです。
感情を排除した積み立ては、特に投資初心者に向いた方法です。
個人投資家として日経平均とどう向き合うか
日経平均は「今日の日本経済の気温」を教えてくれる指標です。
毎日の上げ下げに一喜一憂する必要はありません。
iDeCo・NISAなど長期積立を使っている方は、指数の水準よりも積立を続けることの方が重要です。
日経平均が高い水準にあるときこそ、自分のリスク許容度を改めて確認する良い機会です。
今後の相場がどう動いても困らない金額だけを市場に置いているかを確認してください。
金融庁のNISA公式ページでは、長期投資の基本的な考え方が無料で学べます。

