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飛行機に乗って4時間、周波数特性はもう問題ではなくなる。耳がまだこのヘッドホンを受け入れているかどうかが問題になる。
オーバーイヤーの比較はふつう音で決まる。この機種はグラムとヒンジで決まる。
結論から
長時間の装着感と、機内持ち込みバッグに平たく収まるケース。この2点が最優先なら、これでいい。電池の持ちやコーデックの充実を求めるなら、これではない。
値下がりの頻度が高く、定価で買う理由がない機種だ — 現在価格を確認する。
発売は2023年9月。QC45の後継として登場し、QuietComfort Ultraの一段下に位置する。
この立ち位置が製品そのものだ。ボーズの看板であるノイズキャンセリングは残し、Ultraの価格を押し上げている機能を落としている。
重量235 g再生ANCオンで24時間急速充電15分→2.5時間コーデックSBC・AACケースハードシェル・折りたたみ
この機種が強いところ
235gという数字が4時間目を決める
アクティブノイズキャンセリング付きのフルサイズとしては軽い部類だ。そして長時間の装着で効いてくるのは重量である。
何時間も着けたときの快適さは、この機種のレビューで最も繰り返し語られる点だ。競合が外したときに最も取り返しがつかない部分でもある。
ANCオンで24時間、15分の充電で2.5時間
24時間あれば、日本と北米の往復を余裕を持って賄える。
実用上は急速充電のほうが効く。搭乗口のコンセントで15分挿しておけば2.5時間。静かな機内と、うるさい機内の分かれ目になる。
ハウジングが折りたたまれ、荷物がその差に気づく
競合との差がいちばんはっきり出るのがここだ。ソニーのWH-1000XM5は平たく寝るだけで内側には折りたためず、ケースが目に見えて大きい。
| QuietComfort | ソニー WH-1000XM5 | |
|---|---|---|
| 重量 | 235 g | 250 g |
| ANCオン再生 | 24時間 | 30時間 |
| 折りたたみ | 可 | 不可 |
| コーデック | SBC・AAC | SBC・AAC・LDAC |
知っておくべき弱点
24時間はスペック表で最も弱い数字
ソニーXM5が30時間、ゼンハイザーMomentum 4が60時間。長距離の往復なら、どこかで一度は充電を意識することになる。
コーデックはSBCとAACのみ
aptX Adaptiveも、耳に合わせるCustomTuneも、空間オーディオもない。それらはQuietComfort Ultraの領分だ。
音のスペックで選ぶ機種ではない。静けさと装着感で選ぶ機種である。
向く人・向かない人
こんな方に向きます
- 飛行機や長距離列車をよく使い、荷物の容積を削りたい
- ヘッドホンを3時間以上続けて着ける
- メニュー操作や測定手順なしで効くノイズキャンセリングがほしい
こんな方には向きません
- 一度の充電で1日を超える再生時間が必要
- LDACやaptX、空間オーディオを重視する
いくらで買うか
この機種を定価で買うのは損だ。発売以来、一定の周期で値下げが入っており、狙うべきはセール価格のほうである。
定価では割引されたQuietComfort Ultraと価格帯が重なってしまう。そこから十分に下がっていれば、比較はもう接戦ではない。
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購入前によくある質問
QuietComfort UltraではなくQuietComfortを選ぶ理由はありますか
どちらも定価なら機能でUltraが勝つ。標準機だけが値下がりしている場面では、その差額で買えるのはCustomTuneと空間オーディオだけになる。
どちらにも惹かれないなら、安いほうが正解だ。
実際にどのくらい静かになりますか
低い唸りには強く、人の声には弱い。エンジン音やトンネルの轟音は大きく落ちるが、2列後ろの会話はあまり落ちない。理由はノイズキャンセリングの仕組みで解説している。
電池が切れても使えますか
付属ケーブルで有線再生ができる。機内エンターテインメントの端子にもそのまま挿さる。
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