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車が水没したときの脱出方法:ドアが開かなくなる前にやること

冠水した道路を水しぶきを上げながら走行する車

Photo by Wes Warren on Unsplash

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要点

  • 走行をやめる目安: 水深 約30cm
  • ドアが開かなくなる目安: 車外の水深 約60cm
  • 最優先の行動: エンジンが止まる前に窓を開ける
  • 備えておく道具: 緊急脱出用ハンマー(シートベルトカッター付き)

冠水した道路で車が動かなくなったとき、最初にやることは窓を開けることです。

ドアを開けようとするのは、そのあとです。

車外の水位が上がると、水圧でドアはほとんど開かなくなります。

窓さえ開いていれば、そこから外に出られます。

水が入る前に窓を開けることが、脱出の第一手です

電動ウィンドウは、エンジンが止まってもしばらく動くことがあります。

ただし配線が水に浸かれば、その時点で操作できなくなります。

迷っている時間そのものが、選べる手段を減らしていきます。

異変を感じた段階で、運転席と助手席の窓を下げてください。

水深30cmで走行をやめ、60cmでドアは開かなくなります

一般に、水深10cmを超えるとブレーキの効きが落ちるとされています。

30cmを超えるとエンジンが止まるおそれがあり、走り続けることは現実的ではありません。

30cm 走行不能 60cm ドアが開かない

横軸は車外の水深(0〜100cm)。緑の範囲は走行を判断できる目安の水深です。

50cmを超えると車体が浮き、流されることもあります。

車が浮けばタイヤは路面をつかめません。ハンドルもブレーキも効かなくなります。

そして車外の水深が60cmに達すると、水圧でドアはほぼ開きません。

ドアが開かないのは故障ではなく、水圧という物理の問題です。

ポイント: 立体交差の下をくぐるアンダーパスは周囲より低く、短時間で深く冠水します。冠水した場所に進入しないことが、最大の対策です。

窓が開かないときは、サイドガラスの隅を割ります

フロントガラスは2枚のガラスで膜を挟んだ合わせガラスで、叩いても割れません。

割るのは、運転席や助手席のサイドガラスです。

強化ガラスなので、一点に力を集中させれば砕けます。

狙うのは中央ではなく、窓の四隅です。

緊急脱出用ハンマーは、運転席に座ったまま手が届く場所に置いてください。

トランクや後部座席の足元に入れていては、いざというときに取り出せません。

シートベルトの金具が外れない場合に備え、カッターの付いた製品を選びます。

ハンマーには叩くタイプと、押し当てるだけで作動するスプリング式があります。力に自信がなければ後者です。

プライバシーガラスや断熱ガラスでも、サイドガラスであれば強化ガラスなので割れます。

後席の窓が半分までしか下がらない車種もあります。同乗者の脱出口は前席側だと考えておいてください。

車内に水が入りきると、ドアは開くようになります

内側と外側の水圧が等しくなるためです。

ただしその時点で、車内はほぼ水で満たされています。

窓を割る手段もシートベルトを切る手段も尽きたときの、最後の状態と考えてください。

はじめから狙う手順ではありません。

一度水に浸かったエンジンは、再始動を試してはいけません。

吸い込んだ水は圧縮できないため、始動をかけた瞬間にエンジン内部を壊します。

同乗者がいる場合は、先に外へ出す順番を口に出して決めておきます。

外に出たあとは車から離れ、高い場所へ移動してください。

大雨の危険度分布を確認する気象庁 公式サイト

雨の降り方と土砂災害・浸水の危険度は、気象庁の分布図で地図として確認できます。

自宅と通勤路の浸水想定を調べるハザードマップポータルサイト

冠水しやすい場所は、ハザードマップで事前に把握できます。

車を出す前に確認する習慣のほうが、脱出の技術より先に効きます。

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