ワイヤレスイヤホンの音がプツプツと途切れるとき、原因の多くはイヤホン本体にはありません。
電波が混み合っているか、スマートフォンとの接続情報が古くなっているかのどちらかです。
どちらも、買い替えずに直せます。
試す順番を決めておくと、原因の切り分けが早く済みます。
途切れは、イヤホンより先に電波の混雑を疑います
Bluetoothは2.4GHz帯という電波を使います。
この帯域は、Wi-Fi、電子レンジ、ワイヤレスマウス、防犯カメラなども共用しています。
駅のホームや商業施設で途切れやすいのは、同じ帯域を使う機器が周囲に密集しているからです。
自宅で途切れるなら、電子レンジを使う時間帯と重なっていないか確かめてください。
スマートフォンの位置を変えるだけで直ることがあります
人の体はほとんどが水分で、2.4GHz帯の電波をよく吸収します。
スマートフォンを右のポケットに入れていて、左耳側だけ途切れるという相談は珍しくありません。
胸ポケットや手に持つ位置へ移すと、症状が消えることがあります。
かばんの中でも、金属製の水筒やノートパソコンの陰になると電波は弱まります。
古いペアリング情報を消すと直る場合が多いです
接続情報は、使い続けるうちに古い設定を抱えたまま残ります。
手順は三つです。
- スマートフォンのBluetooth設定から、該当のイヤホンを「登録解除」する
- イヤホンを充電ケースに戻し、取扱説明書の手順でリセットする
- もう一度、最初からペアリングし直す
リセットの方法は機種ごとに違い、多くはケース内のボタンを10秒前後押し続ける方式です。
登録解除をせずに再ペアリングすると、古い情報が残ったままになります。
途切れの相談の多くは、ペアリングのやり直しだけで解決します。
片側だけ途切れるときは、左右を入れ替えて確かめます
左右のイヤホンには、片方が親機になってもう片方へ音を中継する方式と、左右が独立して受け取る方式があります。
中継方式では、子機側だけが途切れます。
髪や帽子が受信部を覆っているだけ、ということもあります。
左右を入れ替えて装着し、症状が反対側へ移るかどうかを見れば、機器の不具合か電波の問題かを切り分けられます。
| 症状 | 最初に試すこと |
|---|---|
| 屋外や駅でだけ途切れる | スマートフォンを体の前側に持つ |
| 自宅でだけ途切れる | Wi-Fiルーターや電子レンジから離れる |
| 片側だけ途切れる | 左右を入れ替え、症状が移るか確認する |
| どこでも途切れる | 登録解除とリセットのうえ再ペアリング |
マルチポイントは便利ですが、途切れの原因にもなります
マルチポイント(2台同時接続)は、スマートフォンとパソコンの両方につないだままにできる機能です。
一方の機器が通知を受け取ると、音声の主導権が一瞬そちらへ移ります。
この切り替えが、途切れとして聞こえます。
使わない側の接続を切るだけで、症状が止まることがあります。
サウンドコアのLiberty 5のようにマルチポイントに対応した機種では、まずこの設定を確かめてください(Soundcore Liberty 5 レビュー:1万円台のイヤホンで通勤の騒音は消せるのか?)。
コーデック(音声の圧縮方式)も関係します。
LDACのような高音質の方式は多くのデータを送るため、電波が弱い場所では途切れやすくなります。
設定に「音質優先/接続優先」の切り替えがあれば、通勤中は接続優先に変えてみてください。
ここまで試しても直らない場合は、別のスマートフォンにつないで確かめます。
別の機器でも同じように途切れるなら、イヤホン側の不具合を疑う段階です。
購入から1年以内であれば、多くの機種はメーカー保証の範囲に入ります。

