CADRは、空気清浄機が1時間にどれだけの量の空気をきれいにできるかを示す数字です。
「どれだけきれいになるか」ではなく、「どれだけ速く入れ替わるか」を測っています。
単位は**立方メートル毎時(m³/h)**で、海外製の機種では立方フィート毎分(cfm)が使われることもあります。
CADRは性能の高さではなく、処理の速さを測る数字です
CADRが240m³/hなら、1時間に240立方メートル分の空気を清浄できる能力があるという意味になります。
フィルターの性能そのものを表した数字ではありません。
同じHEPAフィルターを積んでいても、送風量が小さければCADRは伸びません。
フィルターの目の細かさと、風を送る力。この二つの掛け算がCADRです。
表示は3種類あり、基準にすべきはたばこの煙です
海外表示のCADRは、たばこの煙・ほこり・花粉の3つに分かれています。
粒子の大きさが違うため、同じ機械でも数字が変わります。
いちばん小さいのはたばこの煙で、0.1マイクロメートル前後の粒子まで含みます。
花粉は10マイクロメートル前後と大きく、捕まえるのは比較的容易です。
3つのうち一つだけ見るなら、最も条件の厳しい「たばこの煙」の数字を選んでください。
日本のカタログでは「適用床面積」がCADRの役目を担います
国内メーカーの製品には、CADRではなく**適用床面積(畳)**が書かれています。
30分で何畳分の空気をきれいにできるかを表した数値で、考え方はCADRと同じです。
どちらも、性能ではなく速さの指標だと考えてください。
注意したいのは、この数字が最大風量で測られている点です。
最大風量は運転音が大きく、就寝中に使える設定ではありません。
そのため、実際の部屋より広い適用畳数の機種を選ぶのが基本になります。
適用畳数ぴったりの機種を買うと、静かな風量では能力が足りません。
部屋の広さから、必要な数字は逆算できます
床面積に天井の高さをかけて、部屋の容積を出します。
12畳は約20㎡ですから、天井高2.4mなら容積は約48立方メートルです。
空気清浄機では、1時間に5回ほど空気を入れ替えるのが目安とされています。
48に5をかけて、必要なCADRは240m³/hという計算になります。
同じ計算を8畳(約13㎡)で行うと、必要な数字は約160m³/hになります。
花粉やペットの毛が気になる部屋では、この目安を1.5倍ほど見ておくと余裕が出ます。
交換フィルターの費用まで含めて比べます
CADRが高い機種ほど、フィルターも大きく高価になります。
交換の目安は機種により1年から2年、費用は**¥5,000〜¥15,000**程度が一般的です。
本体価格だけで比べると、5年使ったときの総額が逆転することがあります。
集じんフィルターと脱臭フィルターが別売りの機種は、両方の価格を確認してください。
数字を実機でどう読むかはBlueair Blue Pure 311i Max レビューでも扱っています。
適用床面積の測り方は、日本電機工業会が規格として定めています。
カタログの数字が同じ条件で測られたものかどうかは、この規格を手がかりに確認できます。

