イヤホンの音が軽い、低音が出ない、ノイズキャンセリングが効かない。
この3つは別々の不満に見えて、原因が同じことがよくあります。
イヤーピースのサイズです。
要点
- 標準の付属: S・M・Lの3サイズ(機種により4〜5サイズ)
- 確認にかかる時間: 10秒
- 左右で違うサイズ: 珍しくない
- 交換の目安: 3〜6か月
密閉が崩れると、低音とノイズキャンセリングが同時に落ちます
イヤホンの低音は、耳の中の閉じた空間があって初めて成立します。
隙間があれば、低い音から先に逃げていきます。
ノイズキャンセリングも同じ空間を前提にしています。
外の音が隙間から直接入ってくると、打ち消す前の音が残ります。
つまり隙間は、二つの機能を同時に削ります。
10秒でできる確認方法があります
装着したまま、手のひらでイヤホンの外側を軽く押してください。
押した瞬間に低音が増えるなら、密閉できていません。サイズを一段大きくする合図です。
もう一つは、自分の声です。
装着したまま小さく声を出し、こもって聞こえれば合っています。普段どおりに聞こえるなら、隙間があります。
最後に歩いてみてください。
一歩ごとに「ゴソゴソ」という音がするなら、大きすぎてイヤーピースが擦れています。
合っているサイズは、押しても音が変わらず、歩いても擦れないサイズです。
左右で同じサイズとは限りません
外耳道の太さは、左右で違うのが普通です。
利き手ならぬ利き耳のような偏りがあり、片側だけ落ちやすい人は珍しくありません。
付属のイヤーピースは左右同サイズで袋詰めされているため、この可能性は見落とされます。
片方だけ低音が薄い、片方だけ落ちる。どちらも、そちらの耳のサイズが合っていない可能性がまず先です。
MとLを片方ずつ使って、まったく問題ありません。
シリコンとフォーム、選び分けの基準は使う場所です
付属品はほぼシリコンです。フォーム(低反発)は別売りが中心になります。
| 項目 | シリコン | フォーム |
|---|---|---|
| 遮音 | 標準 | 高い |
| 装着の安定 | 標準 | 高い |
| 蒸れ・かゆみ | 出にくい | 出やすい |
| 寿命 | 半年〜1年 | 2〜3か月 |
電車や飛行機で使う時間が長いなら、フォームの遮音が効きます。
潰してから耳に入れ、数秒かけて膨らませる手順が必要です。
一方、通話が多い人や、一日中つけっぱなしにする人はシリコンが向きます。
フォームは密閉が強いぶん、自分の声がこもって聞こえます。
交換の目安は3〜6か月です
シリコンは皮脂と耳垢で少しずつ硬くなります。硬くなると、耳の形に沿って変形しなくなります。
見た目が変わらなくても、密閉は落ちています。
裂け目や変色が出たら、迷わず交換してください。
純正品は数百円から千円台で、多くのメーカーが単体で販売しています。
サードパーティ製を選ぶ場合は、軸の内径と長さが合うかを確認してください。
軸が浅いと、装着中にイヤーピースだけが耳に残ることがあります。これは耳鼻科の受診理由として、実際にそれなりの件数があります。
イヤーピースを替えても低音が戻らないなら、次に疑うのは本体側です。
その判断の目安は、ソニー WF-1000XM6 レビュー:3万円台後半を判断する5つの数字で扱っています。
数百円の部品で、機種を買い替えたのと同じだけ音が変わることがあります。
先に試す順番としては、こちらが先です。