ヘッドホンで耳が痛くなる原因は、音量ではなく圧力です。
原因はほとんどの場合、側圧・イヤーパッドの硬さ・メガネのつるの3つに絞れます。
どれが効いているかは、痛む場所を見れば見分けられます。
痛む場所が違えば、直し方も違います
耳の上の縁が痛むなら、イヤーパッドの穴に耳が収まりきっていません。
こめかみや顎の付け根が痛むなら、側圧が強すぎます。
耳の後ろに一本の筋のような痛みが出るなら、メガネのつるが挟まっています。
頭のてっぺんが痛むなら、これらとは別で、ヘッドバンドの当たり方の問題です。
| 痛む場所 | 主な原因 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| 耳の上の縁 | イヤーパッドの内径が小さい | 厚みのあるパッドに交換 |
| こめかみ・顎 | 側圧が強い | ヘッドバンドを広げる |
| 耳の後ろの筋 | メガネのつる | 細いつるに替える |
| 頭頂部 | ヘッドバンドの当たり | 位置を1cmずらす |
30分かぶってみれば、側圧が強いかどうかはわかります
側圧は数値で書かれていないことがほとんどです。代わりに時間で測ってください。
30分かぶって赤みや圧迫感が出るなら、その個体は自分の頭には強すぎます。
10分では出ないので、短い試着では判断できません。
新品は硬めに作られていて、数週間の使用で少し緩みます。ただし、最初から痛いものが使用だけで快適になることは、まずありません。
側圧は本を挟んで下げられますが、戻せません
ヘッドバンドを広げる方法は昔からあります。
厚めの本を挟み、そのまま一晩置くだけです。
いきなり厚い本から始めないでください。
薄い本で一晩試し、足りなければ翌日に厚くする。この順番が安全です。
ポイント: 金属バンドは広げすぎると元に戻りません。プラスチックのアーム部分は、力をかけると割れることがあります。保証期間内の機種では、この方法は避けてください。
側圧は一度下げると戻せません。だから、足りないくらいで止めるのが正解です。
イヤーパッドの交換が、いちばん効きます
痛みの相談で最も多い原因は、実はパッドのへたりです。
中のウレタンは1年から2年で潰れ、厚みが半分近くになります。
厚みが減れば、耳がドライバーの保護網に当たります。同時に、頭との距離が縮んで側圧の実効値も上がります。
つまり古いヘッドホンは、買ったときより締め付けが強くなっています。
交換用パッドは主要機種なら数千円で手に入ります。
選ぶときは、内径が60mm前後あるものを目安にしてください。
耳の縦の長さは成人でおよそ60mmから65mmです。
内径がこれを下回ると、どんなに柔らかい素材でも縁が当たります。
素材も効きます。合皮は遮音が高く蒸れやすく、布は蒸れにくいかわりに低音が少し抜けます。
夏に痛みが増えるなら、汗による貼り付きが原因なので布を試す価値があります。
装着感で選ぶ機種の考え方は、Bose QuietComfort レビュー:装着感で選ぶ機種であって、電池で選ぶ機種ではないにまとめています。
メガネをかけるなら、つるの太さで決まります
つるの太いセルフレームは、パッドとの間で確実に挟まります。
細い金属フレームに替えるだけで、痛みが消えることがあります。
もう一つの手は、かける順番です。
メガネを先にかけ、あとからヘッドホンをかぶる。
逆にすると、つるがパッドの下に押し込まれた状態で固定されます。
それでも痛むなら、耳を覆わない骨伝導型や、開放型の軽い機種が現実的な選択肢になります。
痛みを我慢して使い続けると、軟骨に炎症が出ることがあります。
道具の側を変えるほうが、ずっと早く解決します。