「4.8回/時」は、1時間にその部屋の空気を4.8回分きれいにできる、という意味です。
英語ではACH(Air Changes per Hour)、日本語では換気回数と呼ばれます。
カタログに並ぶ数字のうち、機械の能力と部屋の広さを同時に含んでいるのはこれだけです。
だから適用畳数よりも、体感に近い数字になります。
換気回数は、風量を部屋の容積で割った数字です
覚える式はひとつだけです。
換気回数 = 風量(㎥/時) ÷ 部屋の容積(㎥)
部屋の容積は、床面積に天井の高さをかけて出します。日本の住宅なら天井高は2.4mが標準です。
8畳は約13㎡ですから、容積はおよそ**31㎥**になります。
ここに風量240㎥/時の機種を置くと、240 ÷ 31 で約7.7回/時です。
同じ機種を20畳(約33㎡、容積80㎥)の部屋に移すと、3回/時まで落ちます。
機械は同じなのに、部屋が変われば数字が変わる。適用畳数の表示だけでは、この差が見えません。
花粉やハウスダストが目的なら、4回/時が下限です
必要な回数は、何のために置くかで変わります。
生活臭やほこりを普段どおり保つ用途なら、2回/時で足ります。
花粉やハウスダスト対策として置くなら、4回/時が下限の目安です。
ぜん息やアレルギーの症状を抑えたいなら、5回/時まで上げます。
用途別に必要な毎時換気回数の目安(同じ部屋・同じ天井高で比較)
回数が増えるほど、漂っている粒子が床に落ちる前に回収される割合が上がります。
反対に2回/時では、花粉の季節にほとんど体感が出ません。
適用畳数ちょうどで選ぶと、2回/時にしかなりません
ここが、カタログを読むうえでいちばん誤解されるところです。
日本の適用畳数は、規格の粉じんを30分で取りきれる広さとして表示されています。
適用畳数ちょうどの部屋で選ぶと、換気回数はおよそ2回/時にしかなりません。
30分で1回分ですから、1時間では2回分。つまり適用畳数は、2回/時相当の表示です。
「部屋の広さの2倍の畳数で選ぶ」という定石は、これを4回/時へ引き上げるための調整にすぎません。
18畳対応の機種を9畳の部屋に置く。数字の上では、それで倍の速さになります。
機種ごとの実際の風量は、空気清浄機のおすすめ3選 2026 — どれが誰に向くかで比較しています。
静音運転に落とした時点で、数字は3分の1になります
カタログの風量は、最大運転のときの値です。
静音運転では風量が3分の1前後まで下がります。7.7回/時の機種が、2〜3回/時に落ちる計算です。
寝室で一晩中つける使い方なら、この落ち込みを見込んで一段大きい機種を選びます。
置き場所でも実際の回数は下がります。壁際や家具の裏では、吸えない空気が生まれるからです。
計算式は、部屋の空気が完全に混ざる前提で成り立っています。現実の部屋は、そこまできれいには混ざりません。
適用床面積の表示基準を確認する一般社団法人 日本電機工業会(JEMA)→
ですから7.7回/時という数字は、上限だと考えてください。
実測が半分になっても、それは故障ではありません。




