加湿器の箱に畳数が2つ書いてあるのは、部屋の造りで逃げる湿気の量が違うからです。
同じ1台でも、木造和室では6畳、プレハブ洋室では10畳、といった書き方になります。
先に結論を書くと、選ぶ基準は畳数ではなく加湿量です。
要点
- 表示の基準条件: 室温20℃・湿度60%を保てる広さ
- 木造和室: 1畳あたり約60mL/hの加湿量が必要
- プレハブ洋室: 1畳あたり約35mL/h
- 選ぶ目安: 実際の部屋より2〜3畳分大きい数字
数字が2つあるのは、気密性の差をそのまま書いているからです
木造和室は、柱と壁の隙間が多く、気密性が低い造りです。
加湿しても湿気が外へ逃げるので、同じ広さでもたくさん出さなければ追いつきません。
プレハブ洋室は気密と断熱が高く、出した湿気がとどまります。
そのため同じ加湿器でも、洋室の畳数は和室のおよそ1.7倍になります。
数字の小さいほう、つまり木造和室の畳数が厳しい側の条件です。
加湿量(mL/h)が本体の実力です
畳数は計算結果で、もとになっているのは1時間あたり何ミリリットル出せるかという値です。
カタログでは「加湿量350mL/h」のように書かれています。
木造和室の畳数は、この加湿量をおよそ60で割った数字です。
プレハブ洋室は、およそ35で割った数字になります。
加湿量とプレハブ洋室の適用床面積の目安
数字が並ぶと、6畳の寝室に700mL/hが要らないことがすぐ分かります。
表示どおりの広さでは、たいてい足りません
表示の条件は室温20℃です。
冬の朝、暖房を入れる前の部屋はそれより低く、必要な加湿量は増えます。
24時間換気システムが回っていれば、湿気はそのぶん外へ運ばれます。
ドアを開けたままにしていれば、廊下の空気まで加湿することになります。
カタログの畳数は最良の条件での数字なので、実際の部屋より一回り大きい側を選びます。
8畳の洋室なら、10畳から12畳と書かれた機種が現実的です。
大は小を兼ねます。加湿しすぎるときは運転を弱めるか、湿度設定で止められます。
自分の部屋がどちらの数字に近いか決めます
鉄筋コンクリートのマンションは、プレハブ洋室の数字で見て構いません。
築浅の高気密住宅も同じ側です。
築年数の経った木造戸建て、和室、隙間風を感じる部屋は木造和室の数字で見ます。
判断がつかないときは、厳しい側の木造和室で選んでください。
外れたときの損が小さいのはこちらです。
タンク容量も合わせて確認します。
500mL/hの機種に3Lのタンクなら、満水から6時間で空になります。
寝ている間つけっぱなしにしたいなら、就寝時間より長くもつ容量が要ります。
大容量タイプの実例は、Levoit LV600S レビュー:判断を決める5つの数字で数字を確認できます。
なお、室内の湿度をどこまで上げるかには公的な目安があります。
建築物の衛生管理では、相対湿度を**40〜70%**の範囲に保つことが基準とされています。

