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開放型と密閉型のヘッドホンは、音漏れと遮音で選び分けます

テーブルの上に置かれたオーバーイヤー型ヘッドホンをモノクロで撮影した写真

Photo by Daniel Haaf on Unsplash

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開放型と密閉型の違いは、耳を覆うハウジングの背面が開いているか、閉じているかだけです。

その一点の差が、音漏れ・遮音・音の広がり方をまとめて決めます。

どちらが高音質か、という話ではありません。使う場所が違う、と考えるほうが正確です。

自宅の静かな部屋なら開放型、外や共有スペースなら密閉型。この線引きから外れる場面は多くありません。

違いはハウジングの背面が開いているかどうかだけです

項目 開放型 密閉型
音漏れ 大きい 小さい
周囲の音の遮断 ほぼ素通し 遮られる
音の広がり 広い 狭め
低音の量感 控えめ 出やすい
長時間の蒸れ しにくい こもりやすい
向く場所 自宅の個室 通勤・オフィス

背面が開いている開放型は、振動板の後ろに出た音がそのまま外へ抜けます。

閉じている密閉型では、その音がハウジングの内側で反射し、耳へ戻ってきます。

表に並んだ差は、すべてこの一点から派生したものです。

開放型は音場が広く、音漏れは仕様のうちです

背圧がこもらないため、音が耳のすぐ内側ではなく、少し離れた場所で鳴っているように聞こえます。

この広がりを**音場(おんじょう)**と呼びます。

クラシックやアコースティックの録音では、この差がはっきり出ます。

空気が通るので、数時間つけても耳が蒸れにくくなります。

代わりに、音は外へ筒抜けになります。

同じ部屋に家族がいれば、何を聴いているかが分かる程度には漏れます。

周囲の音も同じだけ入ってきます。エアコンや換気扇の音は消えないため、外へ持ち出す用途にははっきり向きません。

開放型の音漏れは欠点ではなく、音場の広さと引き換えに払っている代償です。

密閉型は遮音が効き、低音が外へ逃げません

ハウジングが閉じているぶん、外の音が耳に届きにくくなります。

構造だけで10〜20dBほど下がるとされ、電源も要りません。

低音も外へ逃げないため、量感が出やすくなります。

音漏れが小さいので、電車やオフィスで周囲に気をつかう必要もありません。

ノイズキャンセリング機能を備えた製品が、ほぼすべて密閉型なのもこのためです。

構造で防ぎきれなかった残りの騒音を、逆位相の音で打ち消す仕組みだからです。

弱点は蒸れと圧迫感です。夏場に数時間つければ、耳のまわりに汗をかきます。

音場も開放型ほどは広がらず、頭の中で鳴っているように感じることがあります。実機での装着感はソニー WH-1000XM5 レビューで詳しく扱っています。

使う場所を先に決めれば、選択はほぼ終わります

自宅の個室で、腰を据えて音楽を聴く時間が長い方は開放型が向きます。

通勤電車、カフェ、共有オフィスで使うなら、密閉型以外の選択肢はありません。

在宅勤務の会議用途も、自分の耳元の音をマイクが拾いにくい密閉型が無難です。

一台で兼ねたい場合は、密閉型を選んでおくほうが失敗しません。開放型は使える場所が限られます。

なお、開放型でも音量を上げれば耳への負担は変わりません。周囲が静かなぶん、小さい音量で足りるという利点があるだけです。

音量の目安は、装着したまま人の呼びかけに気づける程度です。

聴力は一度落ちると戻りにくいとされています。長時間の使用が習慣になっている方ほど、この目安を守る価値があります。

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